2012年8月20日月曜日

ニンビン→バイロンベイ→ゴールドコースト→ケアンズ

ニンビン。

ここは山中にあるごくごく小さな村で、ヒッピーたちが集まって作った村だ。

当然ヒッピー文化が許容されていて、警察署はあるが暗黙の了解で違法なものも黙認されている。

ある意味においてニンビンは無法地帯なのだけれど、ヒッピータウンということで観光PRまでされていて、地球の歩き方やその他のガイドブックにも載っているし、ツアーも出ていて、主要観光ポイントに数えられるほど有名だ。


大雑把に言えば、「国の中にそんな村が一つくらいあってもまぁいっか」ということになっている。

オーストラリアの寛容さ!

地方自治の精神が強いんだろう。

(ニンビンは特別な例ではあるけれど、元々オーストラリアは自由と自己責任の精神が強く、アメリカ(特にカリフォルニア)、カナダ、ヨーロッパも同じようなものだ。むしろ子供のようにお上にすべてを決めてもらって、それを盲目的に順守し、断定してしまう日本のほうが、先進国としては珍しい例だろう。)


もし多様な生き方、文化、価値観を認めるということが大事だと考えるならば、地方分権、地方自治は欠かせない。


メインストリートには観光客や商売人が多いが、少し外れの住宅地には本物の住人、つまり本物のヒッピーがいて、みな穏やかでピースフル。

中には達観した感じの人もいる。


ここまで来て普通のところに泊まってはつまらないということで、宿もヒッピー宿にした。

このバンガローの名前は左に書いてあるとおり「GOA」。

他にも「KOH SAMUI」、「BURNING MAN」など、広大な敷地の中にふざけた名前のバンガローが点在している。


「LOVE SHACK」

ほぼ吹きっ晒しで自然と一体化。

冬は極寒。

普通の日本人は泊まれません。


ヒッピー文化の基本は「LOVE&PEACE」だけど、もうひとつの主要なテーマとして「自然との一体化」がある。資本主義の都会人たちは「ヒッピーみたい」という言葉を悪い意味で使うことがあるけれど、むしろヒッピーたちこそが、本当の正しい道を歩んでいるように思えてならない。愛と平和と自然回帰。どこに間違っている点があるんだろう?自分は違う道を選択したけれど、ヒッピーの生き方にも憧れるし、尊敬する。

 Byron bay





野生のコウモリ





バイロンベイの灯台へは、海側からも山側からも行って2周した。
灯台付近の芝生で、日がな一日寝っ転がったりした。



ニンビンがディープなヒッピーたちの住む山村なのに対し、バイロンベイはちょっとオシャレなヒッピーたちの住む海辺の街という感じだった。

ひたすらゆっくり過ごした。

Gold Coast




バイロンベイでは色々あってサーフィンが出来なかったので、サーファーズ・パラダイスでやろうと思っていたのだけれど、自分がいた週はほぼフラットだった。「何がパラダイスだ」という感じだった。


仕方ないので、ブロードビーチでいい部屋借りてくつろいだ。


Brisbane


そしてついにオーストラリアを一周し、出発点のケアンズに戻ってきた。

オーストラリアではパーティーバス?をよく見た。
クラブまでの送迎バスが、音楽を爆音で流していて、中はすでにパーティー状態。


最後は当然もう一回スノーケリング。

Great Barrier Reef



イカが結構綺麗だった。








船の下の奥の方に、巨大な魚がいた。



魚だけでなく、珊瑚礁も美しい。







いつも日本に帰ると気持ちが切り変わってしまうので、ブログをサボってしまい、間隔があいて何を書こうとしてたのか忘れてしまう。色々分かったこと、感じたこと、書きたかったことがあったのだけれど。

ただ今回の旅は、世界一周の後の初めての本格的な旅ということで、改めて再確認することが多かった。そして、オーストラリア一周は一カ国だけの旅でしかも二ヶ月半だけだったけど、その再確認は自分をものすごく強くしてくれた気がする。

また大きく成長できた。


後もう一つ、大事なことを再確認した。

自分は旅が大好きだということ。


オーストラリア。いい国だった。


2012年8月13日月曜日

メルボルン→シドニー


メルボルンは、大陸の大都市の中では一番南にある都市。

オーストラリアは南半球なので、南に行くほど寒くなる。

また季節も逆となり、当時、5月下旬は晩秋で、かなり寒かった。

(西オーストラリアのノースウェストや、ダーウィンやケアンズなど北部は年中暑く、大陸が大きいので南北でかなり温度差がある。ちなみにウルルは砂漠気候のため、昼は真夏で夜は真冬だった。)



Tasmanian Devil


母親の袋の中の乳を吸う子カンガルー。


コアラは寝ていることが多い。


Dingo







白いカンガルーと孔雀。



この後フェアリーペンギンの行進を見に行った。

小人ペンギンと呼ばれる小さなペンギンたちが、狩りを終えた後に夜の海から上がってきて、集団で隊列を組みながら自分たちの巣に戻る。

これが結構感動的だった。

移動中に他の動物に襲われることもあるということで、毎日命がけで海に出かけ、狩りをし、子供たちのためにもどってくるペンギンたちを見ていると、色々と感じることがあった。

同じ地球なのに、全く違う生活の全く違う世界。

ホントに色んな世界があるもんだ。

(夜の海から上がってきたペンギンたちにフラッシュをたくと失明するおそれがあるということで、残念ながら写真を撮るのは禁止だった。)

Queen Victoria Market



















オーストラリアには固有の料理があまりない。

アボリジニ料理を現代的にアレンジしたものはあるけど、一般的じゃない。

またカンガルーやワニの肉の料理、それにフィッシュアンドチップスもあるけど、固有の料理とはいえないと思う。

(カンガルーは前にしか進めない上に反応が遅く、それに対して車は長距離で飛ばしていることが多いので、よく轢かれてしまう。そういった轢かれたカンガルーを、食用にすることもあるらしい。)


だから基本、アジア料理になってしまう

オーストラリアは中国人、韓国人、インド人が多いので、そこら中に各国料理がある。

特に韓国料理にはお世話になった。

栄養が偏りがちな旅中はビビンパが助かるんだけど、メルボルンとアデレードにはメチャクチャうまいビビンパの店があった。

下はワニの肉のグリーンカレー。



Quick Silver の本拠地。





Great Ocean Road







Sydney

Opera house


ちょうどVivid Sydneyという光の祭典がやっていた。

オペラハウスの上を、巨大な人の立体映像が動きまわる。




他の場所でも色々な光の仕掛けが。




すごい顔をした鳥。





Salsa night

一緒に楽しい夜を過ごしてくれたみんなに、ありがとう。